環境を駆け抜ける決闘者の雑記 ~アドバンス真竜編~
こんにちは。さいまじと申します。
緊急事態宣言が一旦解除されたと思いきや、自分の住む場所がステージ3へと引き上げられてしまったので再び公認大会を封じられてしまいました。とても辛い……
――それはさておき、今回も雑記を書きなぐっていこうと思います。
今回ご紹介するのは、私が環境で最も長く使っているデッキ――【アドバンス真竜】をご紹介していきます。
それでは早速、やっていきましょうか。
まずはじめに――アドバンス真竜とは
そもそもアドバンス真竜とは? アドバンスってことはアドバンス召喚関係? と考える人もいると思います。なのでまず、【真竜】というカテゴリについて簡単に触れたいと思います。
【真竜】は9期に登場した幻竜族のテーマで、おおまかに二つに分けられます。
――一つはレベル9を主体とし、効果で自身の手札・場を破壊しながら展開しランク9を展開する【真竜皇】。悪名高き”真竜皇 V.F.D.”はここ出身であったりします。
――もう一つが、モンスターの代わりに永続魔法・罠をリリース素材にすることができるレベル5・6のモンスターを展開、相手の効果にチェーンする形で真竜カードをサーチ・もしくは永続魔法・罠を”発動”することができる【アドバンス真竜】になります。
今回ご紹介するのは後者のアドバンス型になります。
――特徴として上述していますが、リリース素材を永続魔法か永続罠でまかなうことができるのでアドバンス召喚の敷居が低く、永続魔法・罠自体が高いメタ性能を持つためメタビートデッキの一つとしてあげられることが多いデッキです。
また、”強欲で謙虚な壺”や”命削りの宝札”と相性がよく、命削りを主体とした場合は【命削り真竜】と呼ばれることもあります。今回ご紹介するのはこの命削り型になります。
――あらかじめデッキレシピの内容に目処を立たせつつ、実際にレシピの方を見ていこうと思います。
デッキレシピ&簡易採用理由解説
それでは早速、命削り真竜のレシピを見てみましょう。今回はより強く大会での使用を想定しているため、サイドデッキも組んであります。採用理由解説後、サイドチェンジについても話そうと思います。
では、レシピをドン。
――ざっとこんな感じですね。制限カード以外はほぼ3枚積みのスタンダードな構築です。ちなみにエクストラデッキはブラフなのでほぼ使いません。あしからず。
モンスターの方を見てみると1枚のみ採用されているものがありますが、ここはカード採用理由解説で語っていきます。
それでは始めていきます。
――モンスターカード編
〇真竜拳士ダイナマイトK(以下K) 3枚採用
メインとなる効果:『相手が魔法・罠・モンスター効果を発動した時に発動できる。デッキから「真竜」罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する』
メインデッキ最高火力の2500を持ち、メタの核となる真竜罠をフィールドに持ってこれるデッキの核です。
詳しくは後述しますが、相手モンスターの攻守半減やモンスター破壊効果を持つ真竜罠にアクセスでき、(現在使用可能な)真竜モンスターの中で最も強い牽制能力を持ちます。優先的に”真竜の黙示録”を発動し、ジャブをしかけていきましょう。
〇真竜導士マジェスティM(以下M) 3枚採用
メインとなる効果:『相手が魔法・罠・モンスター効果を発動した時に発動できる。デッキから「真竜」モンスターカード1体を選び、手札に加える』
打点は2300とアドバンス真竜の中では低く、主にKにアクセスするために場に展開します。
ターンが返ってきた際には永続魔法・罠の除去能力で相手の場に触り、妨害を撃ってきたらMでKをサーチ、という動きが強力です。後続を確保しながら除去するのはMにしかできないことなので、しっかり3枚採用です。
〇真竜戦士イグニスH(以下H) 1枚採用
メインとなる効果:『相手が魔法・罠・モンスター効果を発動した時に発動できる。デッキから「真竜」魔法カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する』
打点は2400とKとMの間で、相手の動きに反応して永続魔法をサーチする役割があります。
Kは牽制、Mは妨害強要と役割があり、ではHは? Hは永続魔法をサーチでき、永続魔法は墓地回収およびドロー加速の効果があります。ここにアクセスする=リソース確保、と関連付けられます。ドロー加速はともかく、墓地回収は1~2ターン目に使う効果ではなく、MのサーチがK優先なこともあって1枚のみです。
もしデッキ内のモンスターが少ないと考えるなら採用を増やしてもいいと思います。
――魔法罠編
――真竜カード
〇真竜皇の使徒 永続魔法 3枚採用
ざっくりと効果:・起動効果でアドバンス召喚 ・墓地の真竜カード3枚対象にデッキに戻して1ドロー ・場から墓地に送られると魔法罠1枚を対象に破壊
リソース回収カードです。後述する継承の効果をフルで回すと墓地が無限に超えるのでそれを回収します。あって損はないので3枚採用です
〇真竜の継承 永続魔法 3枚採用
ざっくりと効果:・起動効果でアドバンス召喚 ・場から墓地に送られた真竜カードの種類(モンスター・魔法・罠)につき1ドロー(最大3枚) ・場から墓地に送られると魔法罠1枚を対象に破壊
ドロー加速カードです。アドバンス召喚のコストにしたのが真竜永続魔法・罠であれば継承ドローの種にできます。
使徒も同様に、場の魔法罠なら自分のも破壊できるので、真竜罠セット→使徒or継承発動、起動効果→アドバンス召喚と繋げ、墓地に行った使徒継承効果でセットした真竜罠を破壊すれば継承で2ドロー、貪欲にドローを狙うなら出した真竜を破壊して3ドローまで狙えます。
デッキをフル回転させるのに必要なので3枚採用です。
〇真竜皇の復活 永続罠 3枚採用
ざっくりと効果:・起動効果でアドバンス召喚(永続罠ゆえ発動と同時に発動可能&フリチェ。後述の黙示録も同様) ・墓地の真竜1体を蘇生 ・場から墓地に行くとモンスター1体を対象に破壊
蘇生効果がありますが、相手のGを潰すためにあまり使いません。壁の用意やアドバンス召喚の素材供給に使う時には使います。
フル採用はしなくてもいいカードなのですが、後述の黙示録との相性がよく、そちらの効果の種にするために3枚採用です。
〇真竜の黙示録 永続罠 3枚採用
ざっくりと効果:・起動効果でアドバンス召喚 ・場の真竜カード1枚を対象に効果発動、それを破壊し相手のモンスター全部の攻守を永続的に半分にする ・場から墓地に行くとモンスター1体を対象に破壊
使用可能な真竜カードの中で最強クラスに強いカードです。2個目の効果がとにかく強いです。
真竜魔法罠を破壊してそちらの破壊効果を誘発させたり、ダメステ時に使って迎え撃ったり、戦闘中の真竜モンスターを破壊してそのまま戦闘を中断させたりと1つの効果でできることが非常に多いです。間違いなくデッキの核です。
強いので3枚採用です。なおサイドチェンジでも3枚から減らすことはないです。強いので。
〇ドラゴニックD(以下ドラD) フィールド魔法 制限カード
ざっくり効果:・手札か場の自分のカードを破壊し真竜カードをサーチ ・真竜の攻守を300アップ+戦闘破壊耐性1回付与
デッキを回す核です。継承の項目でも書きましたが、あのドローの動きを加速させるのに使います。必要に応じて真竜カード、特に使徒に触れるので最重要カードです。
11期の今でも効果がやばいので制限カードに指定されています。あとドラDがあるせいでマスPが禁止です。マスP返して(絶対無理)(一生無理)(帰ってくる頃世紀末)
――以下汎用魔法罠
〇強欲で謙虚な壺 通常魔法 3枚採用
ざっくり効果:特殊召喚できなくなる。その代わりデッキ上3枚をめくり好きなカード1枚を手札に加えられる
デッキを掘るのに使います。SSできないとか言ってますが全く関係ないので引けたら即使ってその時その時で必要なカードを探しに行きましょう。
〇命削りの宝札 通常魔法 3枚採用
ざっくり効果:特殊召喚できなくなる。その代わり手札が3枚になるようにドローできる。その後ターンの終わりに手札を全部捨てる。
ガン伏せかつ真竜アドバンス召喚で手札を減らせば実質3ドローカードです。デッキを掘るのに最も適したカードです。
極力使いたいカードですが、真竜モンスターを引きすぎると即ポイするはめになるのでご利用は計画的に。あと一番うららを喰らう場所なので、あの手この手でここに撃たれないよう回しましょう。
〇テラ・フォーミング 通常魔法 制限カード
効果:フィールド魔法1枚をサーチ!
単純な効果ですね。だから制限カードです。
主にデッキを回すのに使うドラDをサーチしますが、後手の際相手に妨害系を使わせるために魔鍾洞を持ってきます。これの使い方ひとつで有利不利が変わるので適切に使いたいところです。
〇魔鍾洞 フィールド魔法 制限カード
語るもおぞましいとんでもねぇカードです。ですが展開系相手に強く出るには必要なので採用です。
おぞましいカードですが必要悪と割り切って使います。中指立てられる覚悟で使いましょう。私は第二関節まで立てられました。セーフ。
効果:フィールド魔法1枚をサーチor直接発動!
単純な効果ですね。だから制限カードですpart2
デッキを回す際にはドラD、やばいと思った時はおぞましいカードを貼ります。後者のケースがほとんどなので、これもまた中指立てられる覚悟で。
〇幽麗なる幻滝 通常罠 3枚採用
効果:幻竜モンスター1体サーチor手札・場から幻竜をコストに墓地に送り、その数+1枚ドロー
デッキの安定性を上げるため3枚採用です。真竜罠と合わせると即時アドバンス召喚でき、かつモンスター除去が可能となります。
ドロー効果も中々優秀で、真竜モンスター効果に対して無限泡影等を撃たれた際に、それをかわしながらハンドアドバンテージの差をつけられます。使い方次第で効果が一気に化けるカードなので、伏せと相談して使いましょう。
〇神の宣告 カウンター罠 3枚採用
いわずとしれたカウンター罠ですね。召喚無効よりは羽根帚等の伏せ剥がし対策の側面が強いカードです。ライフ半分は重いのでよく考えて使いたいカードです――サイドチェンジでは抜くことが多いカードです。私だけでしょうか。どうでしょう。
〇センサー万別 永続罠 3枚採用
ざっくり効果:お互い1種族につき1体しか盤面に出せない(ドラゴンがいる状態でドラゴンは出せない)
盤面への干渉能力が高い1枚です。現在の環境では刺さりやすいと判断したため3枚採用です(メタと見ている対象→相剣、エルドリッチ、電脳※刺さり微妙)
自分も影響を受け、Mが弱体化しますがKが元気になります。というのもドラDや黙示録、幻滝で自分は自在に場を空けられるためですね。場を空けたあとはこれが永続罠なので真竜のリリースコストにして展開し、ワンショットを決めに行きます。
――これと似たカードに群雄割拠があります。こちらは自分への影響は0なため、環境を見て入れ替えます。
〇虚無空間 永続罠 制限カード
ざっくり効果:お互い特殊召喚できない。自分の場のカードが墓地に送られると自壊
強いので制限のカードです。自分に影響はありませんが、アドバンス召喚すると必ず自壊してしまう脆いカードです。相手へのヘビィなパンチとして使います。
〇王宮の勅命 永続罠 制限カード
ざっくり効果:お互い魔法が無効(場だけ)。お互いのスタンバイ時に自分は800ライフを失う
強い(以下略)。自分のドローソースや魔(自主規制)も無効になりますが、墓地に送られた真竜魔法の魔法罠破壊は使えます。一方的にサイクロンするためのカードです。どう考えてもやばいカードなのですが、発動すれば強いので残念ながら採用となりました。
――サイドデッキ
――レシピを見ていただければわかりますが、今回はかなり後手を見た構築となっています。サイドは環境や苦手意識に合わせて組むべきと考えているので、あくまで参考程度にお願いします。
〇フォッシル・ダイナ・パキケファロ
ざっくり効果:お互い特殊召喚できない。リバースした時特殊召喚されているモンスターを破壊
生きる虚無空間です。最悪リバース効果も狙っていきます。
虚無と違い自壊せず羽根箒を喰らわないのですが、打点的に心もとないのでしっかりと守る必要があります。真竜永続魔法の効果で召喚権が余るので採用できます。インスペクトボーダーなどと入れ替えが検討できます。
〇アーティファクトーロンギヌス
ざっくり効果:相手ターン中に手札・場からリリースするとお互いカードが除外できなくなる
電脳堺や鉄獣、エルドリッチなどの除外を使うデッキへのメタカードとして入れています。手札でダブついている際に1枚くらいならセットして場に1体ほど置いておくのもいいかもしれません。
〇ハーピィの羽根箒
ざっくり効果:相手の魔法罠を全破壊
シンプルイズベスト。対罠型における最終兵器です。メインから入れていない理由は、相手が展開系であった場合強烈に刺さるカードにはならず、また、命削りで引き込んだ際にセットできず次のターンに持ち越せないことが多かったからです。
相手が罠型だった場合、ライストとセットで入れて後攻を取るプランも視野です。
〇ライトニング・ストーム
ざっくり効果:相手の攻撃表示モンスター全破壊、もしくは羽根箒
羽根箒と合わせてバックを吹っ飛ばすためのカードです。
詳しくは後述しますが、真竜の対罠型戦は基本不利なので、そこを覆すためのカードです。
〇無限泡影
ざっくり効果:通常罠のモンスター対象無効。場にカードがなければ手札からも発動可
魔法罠にセットできるエフェクト・ヴェーラーです。相剣や鉄獣など、場で効果を発動する類の展開デッキに後手から入れます。
メインから入れていない理由は同型の中・低速デッキと当たった際や電脳堺に対し有効札になり得ない、と判断したためです。電脳堺以外に展開系が増えるようであればメインから入れてもいいと思います。
〇拮抗勝負
ざっくり効果:バトルフェイズ終了時に場にカードがなければ手札からも発動可。お互いのフィールドのカードが同じ枚数になるように除外(基本は1枚になるように除外させる)
展開系および罠型を相手にした際に殺意を込めて3投します。
実質的に自分のメイン1を捨てますが、それを補って余りある活躍をしてくれます。正直ライスト3投と含めると後手意識過剰なので抜いてしまってもいいかもしれません。が、私は同型を許さないので入れてます。罠型デッキ滅ぶべし(罠型使いの感想)
サイドチェンジに関してですが、入れ替える際の候補はこんな感じです↓
あくまで目安です。相手によって何を重く見るかが変わってくるからですね。言うまでもないと思いますが。
サイドデッキとサイドチェンジは何を見るかで変わるので強くは言及しませんが、私の思考としては、
・罠デッキ対決になった際に破壊力の高いカード
・苦手な展開系の盤面をひっくり返せるカード
・環境で流行っているデッキへのメタ
が、上から順に優先度高いですかね。
真竜は動きを通してしまえばどうにかできてしまうので、その動きを阻害するデッキへの対抗馬を考えて今回の構築となっています。何度も言いますが、あくまで目安、参考程度です。サイドは難しいんですよ……(言い訳)
――以上が構築紹介になります。
基本は3積み、使用用途の分かりやすいカードでまとめています。また自由枠がそこそこあり、そのカードを各種ドロソで引き込みやすいので環境に合わせてチューンしやすいのが特徴ですね。構築の柔軟性でうまく対応していきましょう。
なので、構築の段階からある程度”どのデッキに”、”どのカードで立ち回るか”、これをしっかり意識しておく必要があります。
次はそれを踏まえたうえで、色んなデッキへの相性を話していきます。ではGO↓
対環境への意識――対○○を語る
では早速やっていきましょう。
――その前に一つ言っておきたいことがあります。
いち真竜使いの感覚でしかないのでアテにはなりませんが、これだけは言っておきます。
真竜は環境全対面不利です。よくて微不利です。
というのも、電脳堺や相剣などの展開系が多く、特に不利がつく罠型コードトーカーなどが多いためです。この辺は後述していくので、なぜ不利なのか考えながら読んでください。――読むのがしんどくなる可能性があるのでスキップしていただいて結構です。
エントリーNo.1 電脳堺 相性:不利
先攻でVFD+朱雀を構える、安定した盤面を構えることに定評のあるデッキです。
――不利、というか無理ですね。メイン戦ではほぼ勝ち目はないと言ってもいいでしょう。
K+ドラDの2800打点ではVFDやアーゼウスの3000を割れないのに加え、VFDの攻撃+攻撃抑制効果でもれなくゲームエンドです。また、電脳の展開に対し常に後手に回るしかなく、除去を撃つ頃には既に展開されてしまっていることもしばしば。
この構築ではある程度電脳対面を割り切り、一戦目からうまく立ち回って少しでも勝利に向かいましょう。といっても不利なものは不利です。センサーが刺さることを期待します。
――不利を有利にするカードは?――
たとえば強制脱出装置やサイクロンのような、発動してすぐ盤面に触れるカードを採用できるといいでしょう。前者は電脳堺モンスター、後者は堺門を除去でき、電脳堺モンスターの効果にチェーンすることで展開を阻止できます。
電脳堺に少しでも不利を改善するなら、構築段階からそういったカードを入れるほかないです。真竜に入れるなら大捕り物、砂塵の大嵐が良いでしょう。
エントリーNo.2 相剣 相性:微不利
新進気鋭の幻竜族シンクロテーマ。新しいドラグーンことバロネスや汎用のS☆8を展開するデッキです。
まあまあ不利です。といっても電脳ほどガン不利ってわけでもないです。
バロネスよりもバックにあることが多い相剣暗転が強敵です。命削り前のセットを割られたり真竜モンスター巻き込みながら破壊されたりするのが最も辛いです。
展開に関しては、召喚権を使うところ(莫邪や泰阿)や後続のタイミングが分かりやすいので、常に一手遅れる真竜でも除去が間に合います。それでも簡単に出てくる打点3000(バロネス)や強力な除去を持つショウフクを通すと辛いので、神の宣告でどうにか粘りたいですね。
そこまで難しい対面ではなく、先手後手どちらを取れるか、お互いデッキを回せるかの勝負になります。気合入れましょう。
エントリーNo.3 罠型コードトーカー 相性:不利
アニメ主人公が使っていたサイバース族のリンクテーマ。ヒートソウルのドローで誘発や罠を引き込んで戦うデッキです。
不利です(断言)。コードトーカー対面でよくある、対象耐性のついた盤面:トランス+ヒートソウルの盤面を覆せないからですね。真竜罠の破壊が通らないのが一番の難点です。
盤面の安定度は向こうの方が上なので、罠の撃ちあいになった場合不利なのはこちらです。いかにして神の宣告を使うかが鍵です。通してしかるべきタイミングを見計らって撃ちましょう。ない場合、お祈りです。
――不利を有利にするためのカードは?――
対象を取らない除去として激流葬の採用がいいでしょう。発動タイミングはトランスの蘇生効果発動後がマストです。ただし、向こうも分かって対応してくると思われます。先にリングリボーを立てられた場合、先に真竜罠を発動するなどして効果を誘導しましょう。
エントリーNo.4 エルドリッチ 相性:微不利~微有利
11期の頭から活躍するアンデットと罠モンスターを駆使する罠型のデッキです。
相性にある通り、微不利ではありますが相手の構築次第で微有利くらいは取れます。
まずエルドリッチとの違いとして、リソース回収がギミックに組み込まれているか、です。真竜は使徒があるためエルドリッチよりも長く戦えるので、ターンが進めば進むほど有利になります。
対するエルドリッチも真竜同様自由枠が多く、どんなカードを主軸に据えているかを早々に割り出さないとエルドリッチ本体のカードパワーに押し切られて負けます。非常にシビアな対面です。相手が禁じられた一滴や激流葬を組み込んでいると不利になりがちです。
いかに使徒で継戦するか、どのタイミングで除去札を切るかが勝敗を決します。こればかりは経験値で補いましょう
エントリーNo.5 その他展開系 相性:無理
セフィラやSPYRAL、ドラゴンリンクなどですね。
ハッキリ言って無理です。この記事で取り扱っているレシピだと、センサーが刺さらない限り負けです。この手のデッキは手札の数がそのまま手数に直結し、伏せが良質でないと無理矢理突破されてしまいます。電脳堺以上に厄介な相手たちです。
各種メタや除去がクリティカルヒットしてくれと願いながら対面するのみです。
エントリーNo.6 その他罠型 相性:微不利
叢雲ダイーザやサブテラーなどですね。
この手のデッキは若干苦手です。大捕り物や強制脱出装置など、こちらが苦手とするカードを採用していることが多いためです。他にも、Kの2500打点を割るための手段をしっかり持ち合わせているのも苦手ポイントの一つです。前者はゴードン後のダイーザ4000打点、後者は決戦導士の3400打点です。黙示録があれば、無い場合は除去を当てて殴らせないようにしたいところです。
総合すると、真竜が苦手する要素を各種環境デッキが持っているため、始まる前から不利がつきやすい、といった感じです。
この点はメインの構築を変えることである程度対応できます。現在の構築だと不利というだけで、ある程度カードを入れ替えることで微有利には持っていけます。
真竜で戦い抜くのであれば、ひとつの構築に囚われず、柔軟に構築を変えていく必要があります。
今回貼ったレシピは癖が少ないものですので、これをベースに改造していけば不利も有利にできるかもしれません。何度も回し、何度も対面を重ねて自分のベストを見つけていきたいところです。
最後に――まとめ
……いかがでしたでしょうか。後半は愚痴っぽくなってしまいました。
正直なところ、今真竜を環境で使うほど強いか、と言われればそんなに強くはありません。
しかし、強いこだわり、執念で構築を尖らせていけば十分に戦えます。メタカードやドロソの選択、どれを何枚入れるか、取捨選択をしっかり行い、常に環境に適応できるよう調整を怠らないことです。
今回紹介したレシピもあくまでベースでしかなく、ここからさらに改良の余地があります。サイドデッキも環境を見ながら入れ替えていきましょう。
デッキそのものは比較的安価に組めますし、環境に挑む際のお供として命削り真竜、使ってみてはいかがでしょう。コントロールデッキ入門としてもオススメいたします。
――それでは、この記事はここらで終いといたします。
真竜が気になる方、使ってみようと思っている方の参考になれれば幸いです。
執筆者、さいまじでございました。
それでは、おつかれさまでした。