デュエルを通しておもてなし ~ドラゴンメイド~
こんにちは、さいまじです。
久しぶりの記事執筆です。単純にサボっていたのもありますが、公認に参加してデッキの研究をしていたり本業が忙しくなったりで書きませんでした。忙しいなら仕方ないですね。
今回紹介するのは【ドラゴンメイド】になります。登場当時からイラストの良さで話題になってましたね。可愛いだけではなくばっちり戦闘もこなせるので、鑑賞にもデュエルにももってこいのテーマです。
ではやっていきましょう。なお今回は画像少なめの省エネ版となります。
どういうテーマか
ドラゴンメイドはその名の通りドラゴン族のテーマです。6属性揃っており、下級体と上級体の2種に分けられ、さらに融合体が存在します。
下級体はレベルが2~4、光以外の5属性が存在してます。召喚成功時に発動する効果を持っており、どれも優秀です。(以下、ドラゴンメイドをドラメと略します)
ラドリーはデッキトップから3枚を墓地に、ナサリーは墓地の下級ドラゴンメイド1体を蘇生。パルラはデッキからドラメカード1枚を墓地に、ティルルはドラメモンスター1枚をサーチしたのち手札のドラメモンスターを墓地に送ります。新規で来ていたチェイムはドラメ魔法罠1枚をサーチします。
チェイムを除き、ほとんどが墓地に触れる効果となっています。後述するとある共通効果により、墓地は肥やすだけ得になります。特にパルラはドラメなら何でも1枚落とせるで、動きの要になります。
上級体はレベルが7と8、属性は光と闇を除く4属性です。チェイム以外に対応する形となっていますね。それぞれ手札から捨てて発動する効果を持っています。
フルスはお互いの墓地のモンスター1体をデッキに戻す効果、エルデは手札・墓地の下級ドラメを特殊召喚する効果。ルフトは場のモンスター1体を対象にフィールドで発動する効果を封じる効果、フランメは自分のドラメ1体の攻撃力を2000上昇させる効果、となっています。
特に活躍するのはエルデとフランメの2枚です。特殊召喚効果と打点上昇、使いやすい効果でありながら、この2枚のみフリーチェーン効果となっている点が強力です。エルデは相手ターンでも動くことを可能とする1枚なので、なるべく複数投入しておきたいです。
もう一つの共通効果として、場に融合モンスターがいると効果で破壊されない効果を持っています。後述の融合体と並べたいところですね。
融合体はレベルが9と10で光属性となっています。エクストラデッキのモンスターなだけはある、強力な効果を内蔵しています。
まずはレベル9のハスキー。融合素材はドラメ+ドラゴン族と緩めです。効果は2つ。1つがお互いのスタンバイフェイズ時にドラメ1体を対象にし、レベルが1異なるドラメを手札・墓地から特殊召喚。もう1つが、自分のドラゴンが場から手札に戻った時、相手のモンスター1体を対象に破壊する効果となっています。
後者の効果は後述のとある効果とシナジーが形成されているものなので、そこでまとめて説明します。
そしてレベル10のシュトラール。素材はドラメ+レベル7以上のドラゴン族となっています。ハスキーと比べるとちょっと重くなってますが、上級体をデッキに入れる関係上特に問題にはなりません。こちらも効果を2つ持っています。
1つはお互いのスタンバイフェイズ時に手札・墓地からドラメ1体を特殊召喚できる効果。もう1つは相手の効果の発動を無効でき、その後自身をデッキに戻してハスキーをEXから特殊召喚する効果となっています。無効効果は腐ることがほとんどないので、可能な限りシュトラールを優先して出すとよいでしょう。
さて、ここまでモンスターのざっくりとした解説を行いましたが、ドラメにおける重要な効果をまだ説明していないので、ここで紹介いたします。
ラドリーとフルス、こちらの2枚を例として見ていきましょう。
ラドリーおよび下級ドラメ(チェイム除く)はバトルフェイズ開始時に自身を手札に戻し、レベルに+5したドラメを手札・墓地から特殊召喚できます。これが墓地肥やしを行う理由です。打点の低い人間態から火力の出るドラゴン態へと変身するわけです。
チェイムを除いた理由は、ラドリーたちは前述の条件でチェンジするのですが、チェイムの変身先は「レベル7以上のドラゴンメイド」と範囲が強化されているためです。蘇生制限を満たしていればハスキーやシュトラールにもなれるので、とても強いです。
対してフルスおよび上級ドラメは、バトルフェイズ終了時に自身を手札に戻し、自身のレベルから-5したドラメを手札から特殊召喚できます。戦闘が終われば人間の姿に戻る、というわけですね。
これらの効果はお互いのバトルフェイズをトリガーとするため、下級を立てるだけで充分威嚇に繋がります。上級→下級へと変身した時、召喚成功時効果を使うことが可能なので、ターンを跨いで展開しやすいです。
なお、ハスキーとシュトラールはこの変身効果は持ちません。しかしシュトラールは無効効果を使ってから変身し、ハスキーは変身効果に関連した効果を持ちます。
ハスキーの破壊効果のトリガーである「自分のドラゴンが手札に戻った時」がこの変身とかみ合っているんですね。大型を展開しながら相手のモンスターを破壊、高い打点をがら空きになった敵盤面に叩き込む、という戦術が取れます。破壊効果は名称ターン1がついていないのもあり、並べれば並べるほど盤面をめちゃくちゃにできます。
・魔法罠について
モンスター効果が優秀なドラメたちですが、魔法罠を強力なものが揃っています。ここでは一旦2枚のみ紹介します。
まずは通常魔法の《ドラゴンメイドのお心づくし》。手札・墓地からドラメ1体を特殊召喚し、その後同じ属性でレベルの異なるドラメ1体をデッキから墓地に送れます。展開と墓地肥やしを同時に行う効果で、上級体が手札に固まってても展開を可能とし、下級を出せればそのまま変身準備もこなせるなど、ドラメをよく表した1枚といえます。
もう1枚は《ドラゴンメイドのお召し替え》、こちらも通常魔法です。2つ効果があります。
1つは手札・場を用いてドラゴン族融合モンスターを融合召喚する効果です。融合・フュージョンカードではない、ドラゴン専用融合カードとなっています。ドラメネームが入っているのでチェイムでサーチしたりパルラで墓地に送ったりできます。
もう1つの効果は、墓地にこのカードがある時に場のドラメを対象にして効果を発動、このカードを手札に戻したのち対象のドラメを手札に戻します。パルラで落とせば即時回収効果を使える点が非常に優秀です。効果未使用の下級ドラメを戻して召喚すれば効果を使えるなど、利点が多いカードです。
以上となります。上記の2枚を活かし、モンスター効果と合わせて展開するのがドラメの動きになります。他にも優秀なカードはありますが、それはまた、おいおい。
ここで解説等を一旦〆まして、私にデッキを組ませるとどうなるか、見ていきましょう。
構築はどんなものになるか
早速レシピを見てみましょう。こちらになります。
はい、仕上がりはこんなです。さいまじ流テーマカード全種採用という謎のこだわりが発動しているので、メインはそこそことっちらかってます。
基本はチェイム、パルラを使いお心づくしやお召し替えを持ってきてさっさと融合します。ラドリーで墓地を肥やし、落ちたドラメをお心づくしで蘇生するなど色々できます。
ドラメ魔法罠ですが、なるべく初手に欲しいお心づくしとお召し替え、妨害に使える《ドラゴンメイドのお片付け》は2枚以上採用。他は握れなくてもチェイムで持ってこれるので1枚ないし2枚です。
《嵐征竜ーテンペスト》と《封印の黄金櫃》は安定感を上げるための採用です。テンペストとパルラを一緒に捨てれば任意のドラメをサーチ、黄金櫃でテンペストを除外すればパルラをサーチできます。どっちのルートでも動きの要にアクセスでき、ほとんど腐らない2枚となってます。
《幻創龍ファンタズメイ》は手札交換効果を持つ手札誘発モンスターです。上級ドラメが固まると動けないことがあるので、事故防止になります。またレベル7のドラゴンなので仮に効果を使えなくともシュトラールの素材になります。無駄にならないので適量採用したいところです。
《超融合》は握れてるとほぼ効果を通せる万能除去として使います。使わない場面も多いので、超融合用のモンスターと合わせて入れ替えるといいでしょう。
《バージェストマ・ディノミスクス》は手札1枚と引き換えに表側表示モンスター1体を除去できます。蘇生カードや変身効果の関係上、ドラメモンスターをコストにしても動きに支障が出にくいので使い勝手は上々です。コストが重いなーと感じたなら、超融合と同様に入れ替えてもいいでしょう。
エクストラですが、ハスキー・シュトラールを各3枚と《天球の聖刻印》があればそれで充分です。
聖刻印は対象に取らないバウンス効果とデッキからドラゴン1体を特殊召喚する効果があり、どちらの効果もドラメに都合がいいです。戦闘効果で破壊できないモンスターを処理したり、デッキからナサリーを出して素材にした下級ドラメを戻して召喚時効果を使ったり、ドラメの盤面を支える1枚となっています。今回は2枚入れてますが、1枚でもいいですし、足りないなら足しましょう。
サイドに入れてあるカードは、個人的に入れてもいいなと思うカードたちです。超融合やディノミ、超融合用エクストラ等はこちらと入れ替えるのがさいまじのオススメです。
聖刻印と合わせてヴァレルを出したり、横にたくさん並べて《L・G・D》出したり。上級ドラメでランク7・8のエクシーズを出すのもいいでしょう。また、エクストラ依存度が低いので《強欲で金満な壺》の採用もアリです。
入れ替え候補の中では《強制脱出装置》がイチオシです。対象にこそ取りますがバウンスで破壊耐性持ちに対抗できるほか、場のフランメを戻すことでより強力な連撃が可能となります。
まずフランメで殴り、その後強脱でフランメをバウンス。別のドラメで殴る際に手札から捨てて攻撃UP、といい感じに敵盤面を処理できます。
簡単な展開紹介
ではこちらもざっくり紹介しましょう。というか展開はYoutubeや他のブログ等でやっているでしょうし、今更感ありますが、まあ念のためです。サイドのカードを使う場合がありますので、悪しからず。
①チェイム1枚で簡易妨害+展開とサーチ。
・チェイムを通常召喚。効果でお心づくしをサーチ。
・チェイム1体でリンク1《ストライカー・ドラゴン》をリンク召喚。
・お心づくしでチェイムを蘇生。
・チェイムとストライカードラゴンで聖刻印をリンク召喚。
これで対象を取らないバウンスをさっと用意できます。聖刻印リリース後はナサリーを特殊召喚しチェイムを蘇生し、次の展開に必要なドラメ魔法をサーチするのがよいでしょう。
②チェイム+エルデ+パルラ+上級ドラメでバウンス妨害とモンスター対象破壊(消費荒めのパターン)
・チェイムを通常召喚。効果でお片付けをサーチ。その後セット。
・エルデを捨てて効果を発動。手札からパルラを特殊召喚。パルラの効果でお召し替えを墓地へ。
・お召し替えの墓地効果を発動。チェイムorパルラを対象にし、一緒に手札に戻る。
・お召し替え発動。戻したドラメと手札の上級ドラメでシュトラールを融合召喚。
・相手スタンバイ時、シュトラール効果で墓地のドラメを特殊召喚。チェイムを蘇生すれば魔法罠サーチも可。
▽盤面はシュトラールとドラメ2体。お片付けがセット状態。
こちらは頑張って2妨害構えるパターンです。ここでようやく《ドラゴンメイドのお片付け》の効果説明になります。自分の場のドラゴンと相手の場・墓地いずれかのカード1枚ずつを対象にして発動、そのカードを手札に戻します。自分のドラメの再利用をしつつ、展開や墓地蘇生・回収を止められます。シュトラール効果使用後であればハスキーの効果がトリガーし、追加でモンスター1体を破壊できます。使いどころをしっかり見極めて妨害しましょう。
お片付けは墓地効果で、墓地から除外することで手札・墓地のドラメを特殊召喚することができるので、妨害後も無駄なく効果を使えます。効果は1ターンに1度、どちらかしか使えないので、場と墓地に1枚ずつある場合は気をつけましょう。
手札がめーっちゃいい時はシュトラール+お片付けに聖刻印がおまけで付くこともあります。まあ滅多にないですし、リソースを結構消費するので勧めはしないです。盤面めちゃ強ですがね。こういう時に限って一滴とか羽根とかブラホが……なんでもないです。
展開に関しては大体こんな感じです。色々できますが、シュトラールもしくはお片付けを構えるようにすれば安定します。その時の手札に合わせて選択しましょう。あとはお好みで手札誘発をいれてあげるとより安定します。ハンドが大事なので《増殖するG》が一番ですが、お前メイドに駆除されるやつやんけ、と思ってしまいます。どーでもいいですね、はい。
以上になります。いかがでしょうか。
ドラゴンメイドはチェイム・シュトラール・お片付けの登場により動きが安定し、妨害力も増しています。まだチェイムのみドラゴン態が存在しないので、もしかしたら新規がまた来るかもしれませんね。
「可愛いし強いしいいぞ!」とは言いますが、お心づくしとティルルがめっさ高いので、組む際は資金に余裕がある時にしましょう。さりげなく聖刻印とかもお値段しますし……メイドを雇うにもお金がいるので、そういうことなんでしょうか。腑に落ちないですね。ちなみに私はミスティックファイターズを4箱買った時に必要なパーツが全部そろったおかげで手元にあります。結局1万は使ってますね、はぁ……。
見た目よし、効果よし。メイドたちと共にデュエルを楽しみたい方にはぜひ。お給金をしっかり用意して挑みましょう。
ここまで読んでくださった方々へ、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございます。執筆者、さいまじでした。
それではここで、失礼いたします。