さいまじのデッキ置き場

ただの一般YPによるデッキ置き場。手持ちのデッキをそれっぽく解説するだけのブログです。更新頻度は最悪ですのでよしなに

【ドラグマ】 ~はらぺこ聖女の号令のもとに~

こんにちは、さいまじです。

最近は気温の変化が酷く、そのせいで頭痛が続いています。皆さまも体調には気を付けてください。

 

さて、今日もカード紹介&デッキ紹介、やっていきましょう。

と、その前に1つ断っておきたいことがあります。あくまで純構築を前提とした紹介となります。ご了承ください。では……。

 

今回ご紹介するのはこちら。

 

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 【教導(ドラグマ)】、11期初登場のテーマです。9期初期あたりのシャドールを彷彿とさせる出張性が話題でもありますね。

 

今回はドラグマについて見ていきたいと思います。詳細な解説は他の著名なブログや動画を見るといいでしょう。

では、軽い解説から入ります。

 

ドラグマは魔法使い族・光属性で統一されたテーマです。下級はレベル4、上級は8と11で構成されています。また、名称上関係は薄いのですが、《アルバスの落胤》というカードもドラグマに含みます。

 

効果の特徴としましては、EXデッキと密接な関係にあります。

下級ドラグマは、

・EXデッキから特殊召喚されたモンスターが場にいる時、手札から特殊召喚できる効果

・EXデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない効果

この2つを共通して持ちます。現代遊戯王においてEXを使わないデッキは少ないので、かなり活用しやすい効果といえるでしょう。

また、それぞれが固有効果を持ちます。その内の1枚を見てみましょう。

 

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《教導の聖女エクレシア》、ドラグマの顔であり、よく食べる女子として注目されてましたね。あと可愛いです。

前述した特殊召喚効果と戦闘耐性、そして召喚時効果を持っています。エクレシアは召喚・特殊召喚に成功すると、デッキからドラグマカードを手札に加えることができます。サーチの範囲が広く、魔法・罠も手札に加えられるので、非常に強力なサーチカードといえます。

 

他にも《教導の鉄槌テオ》はEXデッキから特殊召喚されたモンスターの攻撃力を600ダウンさせ自身を600ゲインさせる効果、《教導の天啓アディン》は破壊された場合にドラグマモンスターをデッキから特殊召喚する効果を持ちます。テオは攻撃力1800あるので戦闘に強く、アディンは盾として機能してくれます。エクレシアに隠れがちですが、こちらも優秀です。

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まさに下級アタッカーって感じです

 

 

次に、上級を紹介します。こちらは皆効果が独特なので、全部画像付きで解説します。まずはこちら。

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余談ですがプリシク引きました

《教導のの騎士フルルドリス》、こちらはドラグマの指揮官、といった感じでしょうか。

下級ドラグマと同じ特殊召喚効果を持っていますが、上級らしく強化されています。

・相手ターンのメインフェイズ時でも発動可

である点と、

・他にドラグマが場にいれば、フィールドのモンスター1体を選び、ターン終了時まで効果を無効にできる効果

を持っています。事実上のフリーチェーン化に無効効果が付きました。無効効果に関しては対象を取らない点も強力ですね。

さらに、自分のドラグマモンスターの攻撃宣言時に。自分のドラグマ全体の攻撃力を500上昇させる効果も持っています。横に並んでいれば全員強化でき、この上昇は永続なため、戦線を強固なものにしてくれます。攻め・守りともに超優秀ですね。

 

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(ある意味)諸悪の根源

お次はこちら、《教導の大神祇官》。ここではマクシムスと呼称します。

これまでのドラグマとは違う特殊召喚効果を持っています。

・自分の墓地のF・S・X・Lモンスター1体を除外する

が、条件となっています。後述する理由のせいでEXから特殊召喚するのは難しいのですが、テーマ内のカードで簡単にカバーできます。つまり気にしなくて大丈夫、ということです。

起動効果を持っており、

・自分のEXデッキから2種類のモンスターを墓地に送ることで、相手にEXデッキから2枚を墓地に送らせる効果

となっています。これも後述する相性のいいモンスターと合わせることで非常に豊かなシナジーを形成することができます。相手のEX破壊もできますが、場合によってはアドバンテージを渡すことに繋がったり、そもそも0枚だと起動できなかったり、とそれなりデメリットも共存しています。

マクシムスもドラグマを支える1枚なので、うまく使っていきましょう。では次へ。

 

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……ボス?

《教導枢機テトラドラグマ》。上記の2枚と異なりレベルは11です。

こちらは通常召喚できず、自身の効果でのみ特殊召喚できます。その条件は、

・お互いの墓地からF・S・X・Lモンスターを合計4体対象とし除外する

ことによって特殊召喚します。効果処理は①対象に取る、②このカードを特殊召喚、③対象にしたカードを除外、となります。一応気を付けてください。

このカードはステータス面が優秀ですが、戦闘に特化した効果を持っています。

特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、相手の攻撃表示モンスター全てを破壊。その中にF・S・X・Lがいれば、その数×800ダメージ与える

と、かなり豪快な効果をもっています。さしずめ、ミラーフォースしながらバーンを与える、といったところでしょうか。とても強いです。

注意点としては、この効果は強制発動であること、ダメステ時に発動するので破壊後戦闘は巻き戻らないことが挙げられます。強力な効果であることには変わらないので、使える時に叩き込んでやりましょう。

 

 

大方こんなところです。他に重要なカードがありますが、一旦置いておいて、ドラグマにおける重要な魔法・罠を紹介します。

 

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《天底の使徒》。サーチカード群で見ても相当強い部類だと思ってます。

EXデッキからモンスター1体を墓地に送り、そのモンスターより攻撃力の低いドラグマ、もしくはアルバスを手札に加える効果となっています。

ドラグマではないアルバスにも対応している他、墓地からも回収できる点がとても良いですね。これまた後述になりますが、墓地に落として得するモンスターを落とせば1枚で2アドです。本当に強いです。

 

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次はこちら、《ドラグマ・パニッシュメント》。フルルドリスがかっこいいですね。

こちらは相手のモンスターを対象に取り、そのモンスターより攻撃力の高いモンスターをEXデッキから墓地に送ることで相手モンスターを破壊できます。中々に強力な1枚ですね。使徒と同じような使い方もでき、罠カードであるという点で差をつけていきましょう。余談ですが、私はこのカードにかなりの信頼を置いています。罠、好きなので……。

 

ここまで通して一気に紹介しましたが、ドラグマには最も注意すべき点があります。

カードのテキストを読めば分かりますが、エクレシアのサーチ、マクシムスの起動効果、使徒、パニッシュメントに共通して、

・この効果(カード)の発動後、ターン終了時までEXデッキからモンスターを特殊召喚できない

という制約が課されます。発動後、なので、EXモンスターを展開したい場合は効果の発動順に気を付けてください。特にパニッシュメントは「次の自分のターン終了後まで」となっています。強力な分異常なまでに縛ってきます。ここだけが辛いところですね。

 

 

最後に、ドラグマでかなり使うのに場にあんまり出ないカードの紹介をします。何言ってるか分からないと思いますが、ひとまず。

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《灰燼竜バスタード》。アルバス+少しきつめの素材で出せる融合体です。

アルバスが超融合効果を内蔵しており、相手が大型のモンスターを出している状態なら簡単に出せますね。自身の効果で攻撃力を上昇させ、融合召喚したターン中であれば比較的強固な効果耐性を得られます。

しかし、このカードの真価はもうひとつの効果にあります。というかほぼこっちしか使いません。ごめんなさい、バスタード。

 

バスタードのメイン効果、それは「墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に、ドラグマもしくはアルバスを手札に加えるか特殊召喚する」効果です。遅効性ではありますが非常に便利なサーチ効果であり、バスタード1枚でエクレシアを特殊召喚しつつフルルドリスを構えることができます。

このカードをEXデッキから墓地に送る方法は、前述のカードたちを使います。

・天底の使徒

・ドラグマ・パニッシュメント

・マクシムスの起動効果

主にこの3つです。使徒からであれば実質2枚サーチになり、パニッシュメントであれば除去も兼ねます。マクシムスの効果で送ってもいいですね。

バスタード自体は悪くない性能をしているのですが、いかんせんサーチの方が強すぎました。

 

ちなみにですが、パニッシュメントを使ったターンのエンドフェイズ時にアルバスを特殊召喚してもバスタードは出ません。制約がまだ効いているからですね。残念。

 

 

以上がカード紹介となります。魅力的なカードが多い中、デッキとして組むとどうなるか、見てみましょう。

 

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誘 発 多 く な い か ?

 

……失礼いたしました。

 

最初に言い訳します。現状、ドラグマはまだテーマとして樹立したばかりですので、そもそもカードプールが狭いです。それを補おうとすると、どうしても汎用や誘発が多くなってしまうんですね。

結果こうなりました。それにしても多すぎですが。

 

とまあさておき。ざっくりと構築を見ていきましょう。

 

まず、メインデッキの手札誘発の多さですね。その数なんと13枚。うららがいないのはうららが嫌いだからです、それ以上でもそれ以下でもありません。

ヴェーラー、増G、無限泡影なんかはよく見るので、他の2種を見ていきます。

屋敷わらしですが、これは《墓穴の指名者》対策ですね。墓地で発動するバスタードの保護用であったり、中盤に入って墓地のエクレシアやフルルドリスに当てられそうになったところをケアするためです。また、増Gを意地でも通すという意思も込めてます。

 

そして最も見ない誘発娘こと《浮幽さくら》。これはミラー戦用の札です。

現状ドラグマは強テーマと認識されているので、何かと当たることが多くなるでしょう。自分が使えばミラーもありえるわけです。そういった際に最も活躍してくれます。

バスタードを指定して除外させれば、相手のアド源を一気に潰せます。また、【召喚シャドール教導】といった混合構築対策にミドラーシュとアプカローネ、メルカバーを搭載。他にも汎用展開札であるハリファイバーも入れています。リンクロスもいいですね。

 

このように、浮幽さくらの役割はかなり広いです。主にメタとして。EXを使うけど使わない、なら最大限活用してやろう、ということで色々入れてます。

 

またさくらに限った話ではありませんが、手札誘発モンスターは全て攻撃力1000以下なので、通常召喚すれば《転生炎獣アルミラージ》に繋げられます。この部分がどう利点になるかといいますと、そうです、ドラグマの特殊召喚効果の条件ですね。

・EXデッキから特殊召喚されたモンスターが場にある時

これを簡単に満たせるからです。つまり、

 

「手札誘発モンスターは妨害札・防御札であると同時に初動にもなる」

 

ということです。かなりの暴論ですが、実際そうなので問題は皆無です。

 

他のEXモンスターですが、

・汎用の《トロイメア・フェニックス》や、フェニックス+ドラグマで出せる《神聖魔皇后セレーネ》、そこから繋げて出せるフィニッシャー《アクセスコード・トーカー》

・アルバスの除去対象を増やすための《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》

・フルルドリス+マクシムスで出せる強力な除去札《宵星の機神ディンギルス》

となっています。ディンギルスに関しては対オルフェゴールも意識してます。あんまり効くとは思えませんが。

EXの自由度が高く、ここは趣味を出してもいいと思います。個人的にはランク4やランク8を増やし、対応力を上げるのもいいと考えます。

しかし、パニッシュメントを使ってしまうと利用できなくなるので、あくまで解決策の1つ程度の認識に留めておくほうがいいと思います。

 

相性のいいEXモンスターとしましては、墓地に送られた場合に除去できる《旧神ヌトス》や自分のモンスターの戦闘破壊をトリガーとして発動、相手のカード1枚をデッキバウンスできる《ウィンドペガサス@イグニスター》なんかがあります。適当にいれておいてもいいと思います。

 

 

最後に、ドラグマにおける基本的な展開例を紹介します。一応、この構築である、という前提でいきます。

 

初動はクリッター+エクレシア、とします。

1.クリッターを召喚し、1体でアルミラージをリンク召喚。墓地に送られた時の効果で手札誘発モンスターをサーチ(好みでいいですが、増Gが好ましい)

2.アルミラージ1体で出せる《セキュア・ガードナー》をリンク召喚し、その後、エクレシアを自身の効果で特殊召喚。マクシムスをサーチ

3.墓地のアルミラージを除外しマクシムスを特殊召喚。起動効果でバスタードと《PSYフレームロード・Ω》を墓地へ。

4.エンドフェイズ時に移行し、バスタードの効果を発動。フルルドリスをサーチ

結果:盤面はセキュア、エクレシア、マクシムス。手札に増Gとフルルドリス

 

となります。増Gで圧をかけつつ、セキュアがいることでフルルドリスの効果発動条件を満たせていますね。かなり簡単にできる妨害展開です。

手札次第で動きにアレンジを加えてもいいでしょう。もし2の段階で既にマクシムスを持っていた場合はパニッシュメントをサーチするといいでしょう。

 

あとは残りの手札や罠を用いて敵を妨害、盤面が完成しないうちにドラグマを横に並べ、フルルドリスやテトラドラグマの効果を使って攻め込みます。

切り崩す能力自体は高いので、防御面を誘発や罠でカバーしましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

いかんせんまだカードの種類が少ないので、私が純構築で組むとこうなりました。早く新規が来てほしいですね。ちゃんとドラグマとして組んで戦いたいところです。

デッキパワーは非常に高く、安定して動かせるのは魅力的であると感じました。相性のいいテーマやカードも多く、人によって色んな型を生み出せる可能性も秘めています。

 

今回は純構築でしたが、機会があれば、私なりに混ぜものをした構築も紹介したいと思っています。まだ披露できるほど構築が固まってはいないので、また、おいおい。

 

ここまで読んでくださった方々に、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

ではまた次回、があれば、その際もよろしくお願いいたします。執筆者、さいまじでした。

 

それでは、失礼いたします。