【トリックスター】 ~可愛いだけじゃないのがアイドル~
こんにちは。さいまじです。
デッキ紹介第三回。数える意味は特にありません。早速紹介に入りたいと思います。
今回紹介するのはこちら。
【トリックスター】ですね。ブログタイトルがトリックスターなんだからトリックスターです。
アニメ『VRAINS』でも、財前葵/ブルーエンジェルが使用していたテーマですね。まずは簡単な説明から。
トリックスターは光属性・天使族で統一されたテーマです。展開速度はそう早いほうではありませんが、それを補うように、効果ダメージ(バーン)を与える効果を備えていることが多いです。アニメでもバーン主体で戦っていましたね。
また、イラストが非常に可愛らしいのも特徴です。可愛いのはいいのですが、やってることは実に恐ろしいです。
では次に、メインとなるモンスターたちを紹介します。
まずは上の画像の【トリックスター・キャンディナ】。トリックスターの中核となるモンスターです。
召喚成功時にトリックスターカードをサーチできます。サーチ先はなんでもよく、状況に合わせて色んなカードを手札に加えられます。
また、相手が魔法・罠を発動すると200ダメージを与えます。こちらは永続効果となっており、発動を伴いません。バーン量こそ少ないですが、後述するカードらと組み合わせれば脅威となりうるでしょう。
お次は【トリックスター・マンジュシカ】。こちらも強力なカードの1枚です。
1つ目の効果は、自分のトリックスターを対象にして発動、自身を手札から特殊召喚しながら対象にしたトリックスターを手札に戻す効果となってます。こちらはフリーチェーンとなっており、自分のトリックスターを守ることもできます。キャンディナでこの子をサーチ、即座に入れ替えれば、次のターンもまたサーチを行えます。
こちらの効果にはちょっとしたテクニックがあります。この効果同名ターン1がないので複数枚同時に使えるのですが、このカードが手札に2枚あり、場にキャンディナが1体いる状態で、
・チェーン1→マンジュシカA、対象キャンディナ
・チェーン2→マンジュシカB、対象キャンディナ(マンジュシカAと対象は同じ)
で発動。チェーン2でBを特殊召喚、キャンディナが手札に戻ります。ここまでは普通の処理ですが、チェーン1のAも特殊召喚できます。これはコストで戻すわけでなく、特殊召喚後に戻す処理となるため、対象にしたモンスターがいなくても場に出せる、ということらしいです。控えめにいってインチキですが、使う上ではしっかり利用しましょう。
2つ目の効果は、相手が手札にカードを加える度、1枚につき200ダメージを与えます。こちらも永続効果かつ、複数枚でも反応するのは、とてもいいですね。
この子のバーン効果が最も強力かつ恐ろしいもので、サーチはもちろんドローにも対応し、盤面からのバウンス、墓地回収にも反応します。晩年の遊戯王はサーチやドロー効果が豊富なのもあり、刺さらないデッキはそうそうないでしょう。
マンジュシカのバーンを主体にしたデッキが組まれるほど、この子は強いです。相性のいいカードですと、お互い手札を捨て、捨てた枚数分ドローする【手札抹殺】や相手の手札を捨てさせ5枚ドローさせる【プレゼントカード】、魔法・罠の発動を無効にする代わり1枚ドローさせる【魔宮の賄賂】と合わせて使えます。
また、このバーン効果は重複するので、マンジュシカが並べば並ぶほど大打撃を与えられます。1つ目の効果説明で少し触れたインチキを利用して展開すれば、それだけで脅威となります。可愛い顔してなんとやら。
今回はさくさく参りましょう。お次は魔法・罠です。
フィールド魔法【トリックスター・ライトステージ】。制限カードに指定された強力なカードです。
まず発動時の処理としてトリックスターモンスターをサーチできます。【テラ・フォーミング】なんかが実質的なトリックスターサーチに変わります。シンプルに強いです。これでキャンディナ→マンジュシカはよく見るの流れです。
起動効果も持っており、相手の魔法・罠ゾーンにセットされたカードを対象にして発動、このカードが存在する限り、エンドフェイズ時まで発動を封じることができます。さらにエンドフェイズ時になると相手は発動するか、できなければ墓地に送らせます。カウンター効果を持つカードに先に対処でき、安心して展開できるようになります。
さらにさらに、トリックスターモンスターがダメージを与える度に追加で200ダメージを与えます。仮に場にマンジュシカがいれば、相手がドローしただけで400ダメージとなります。2体いればそれぞれに加算されるため、その場合は800ダメージですね。厄介なことこの上ない1枚です。
他にも、別のカードと合わせたコンボが凶悪すぎたばかりに制限に指定されてしまったカードがあります。それがこちら。
罠カード【トリックスター・リンカーネイション】。テーマネームが入っているので、キャンディナからサーチできますね。
効果は単純。相手の手札を全て除外し、その枚数分ドローさせます。捨てさせるのではなく除外させる点が凶悪……もとい強力ですね。罠カードなので実質フリーチェーンであり、ドローフェイズでの即時発動や、サーチに対するカウンターにも使えます。
この効果にのみ目が行きがちですがもうひとつ効果があり、墓地のこのカード除外することでトリックスターを蘇生させることができます。完全蘇生効果であり、墓地にいっても仕事をしてくれます。普通に強いです。
マンジュシカとの相性はいわずもがな◎なのですが、先に言った通り、とあるカードとのセットで使われ、あらゆるデッキに投入されていました。
【ドロール&ロックバード】、相手のサーチ後にサーチを封じるメタカードです。
どういう風に使われたかというと、相手のサーチ効果後にリンカーネイションを発動、それにチェーンしてこのカードを使います。「場合~できる」というKONMAI語搭載なのでできます。そういうものだと思ってください。
これでどうなるかといいますと、まずドロバの効果処理が完了し、そのターンデッキからカードを手札に加えられなくなります。そのあとにリンカーネイションの効果処理が入るのですが――
『相手は手札を除外するだけして、ドローができません』。
チェーン2のドロバでドローすることができない状態なので、ドロー効果の部分だけ適用されなくなる、というわけですね。なんということでしょう、サーチしただけで手札が全て消えました。
この2枚で成立するコンボということもあり、元凶たるリンカーネイションは制限になってしまいました。これにより成功率が劇的に低下、トリックスターデッキのみが使える必殺技となってしまいました。なぜ初めからそうしなかった。
ライトステージ、リンカーネイション共に強力すぎたため制限化されてしまいました。トリックスターにとって痛手であり、少々動かしにくくなってしまいましたが、それでも依然強力なテーマです。制限2枚抱えるテーマですからね。(ほぼ禁止カードのテーマよりは全然マシ)
こんな感じですかね。トリックスターはまずこのカード群を憶えておくといいでしょう。
次は構築紹介です。私がよく使っているものになります。
エクストラもばっちりトリックスターで統一。たくさん並べると綺麗で好きです。
実はキャンディナもかつては準制限だったのですが、ライトステージと引き換えに無制限に。当然3枚投入です。個人的に、ライトステージよりキャンディナのサーチをあてにしていたので、この制限改定、とても嬉しかったです。
トークン生成効果を持つ【トリックスター・フェス】や【トリックスター・ライブステージ】を複数採用、リンクに繋がりやすいような構築にしています。
基本戦術はリンク2【トリックスター・ディーヴァリディス】(以下ディーヴァ)を主体にしてバーンを与えていきます。ディーヴァは特殊召喚成功時と、相手が召喚・特殊召喚した場合に効果を発動、200ダメージを与えます。この子のバーンは強制効果による発動を伴うものなので、その点には注意しましょう。
マンジュシカと同じくらいの拘束力を持ち、一緒に並べ、ライトステージと合わせてダメージを稼ぎましょう。
他にも、
【トリックスター・フォクシーウィッチ】、私はこの子をよく場に出します。強いし可愛いしで、お得です。
特殊召喚に成功すると、相手の場のカードの数×200ダメージを与え、リンク召喚した状態で破壊されると、EXデッキからリンク2以下のトリックスターを特殊召喚しつつ、特殊召喚時同様にダメージを与えます。
中盤になればかなりのダメージが期待でき、後続を出す効果もあって非常に便利です。腐りにくい1枚で、愛用しています。
またイラストがとても可愛いです。無邪気な可愛さが前面に出ていていいですね。そして強い。使わない手はないですね。
――気を取り直して。
コンボカードしましては、先に紹介した手札抹殺や、サーチもできるというのでリンカーネイションは入れつつ、
【悪夢の拷問部屋】を採用しています。私はこれをトリックスター・バックステージと呼称する時があります。闇が深すぎますね、スルーしていただいて結構です。
バーンを与える度に300ダメージ追加で与える、という永続魔法。小刻みにバーンを与えるトリックスターとは好相性です。塵も積もれば、というやつですね。
例えば、場に拷問部屋が1枚、マンジュシカが1枚、ライトステージがあるとします。
相手がドローフェイズでカードを1枚ドローしました。マンジュシカが反応して200ダメージ与え、ライトステージの追加バーンが入りますが、この2回のバーンそれぞれに反応して300ずつ追加します。
マンジュシカ、ライトステージはそれぞれ独立しているわけですので、処理としては、
・マンジュシカのバーン→拷問部屋
・マンジュシカに反応したライトステージのバーン→拷問部屋
となり、合計1000ダメージとなります。1枚ドローしただけでこれです。成金ゴブリンの逆ですね。拷問部屋も重複しますので、複数あればその分バーンがはかどります。
ただし、拷問部屋同士では反応しないので、実際にやる場合は注意しましょう。
拷問部屋なんぞに頼らなくてもバーンは豊富なので、ちまちまライフを削りつつ、ここぞという場面で殴っていきましょう。
各モンスターや魔法・罠の枚数を調整し、【デモンズ・チェーン】や【ブレイクスルー・スキル】といった汎用罠を入れてコントロール寄りにするのもいいでしょう。
打点が足りないと感じたなら、強力な汎用リンク4を入れるといいでしょう。
今回はここまでとなります。
トリックスターはイラストが可愛らしく、また、バーン主体というのもあってまったりプレイでき、使っていて楽しいデッキですね。体感白熱したデュエルになりやすく、そういった部分でも気に入っています。
可愛くて強いなトリックスター、気になったらぜひ組んでみてください。
ここまで読んでくださった方、心から感謝申し上げます。執筆者、さいまじでした。
それでは、失礼いたします。